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2010年9月15日水曜日

インフレかんばん退治

トヨタ生産方式の最重要ツールに「かんばん」がある。
「かんばん」とは「すべての部品の1箱ごと」につける「何回も使用することのできる指示書」である。
その機能は、「生産指示書、出庫指示書、運搬(引取)指示書、注文書、納入指示書などの内容を1枚のかんばんに表示することによって、帳票や伝票を必要とせず、事務を簡素化し、人員も必要とせず自働的にこれらの調整をはたすことを目的とした諸情報伝達のために有機的な働きをする媒体」です。
部品を箱から使い始める時かんばんは外され、外れたかんばん枚数分だけ生産や納入指示をします。
在庫量は必要量に対するかんばん枚数で制御しますので、枚数が正確である必要があります。
必要量が変化すると、かんばんを追加したり、抜き取ったりして枚数を維持します。
かんばん自体は、作業者が取り扱い、納品のトラック運転手が持ち帰り、仕入れ先ので集荷に使われ、部品の現物につけて運搬されるため各所で紛失する可能性もある。
「部品が欠品しそうになると、紛失したのかもしれない」と追加発行してしまう。
いつの間にか、かんばん枚数が増えてしまうインフレかんばん状態になるがちだでした。
かんばんにはバーコードが付与されていて、外れたかんばんはバーコードリーダーを通して注文書を発行するシステムになっていた。
発行NOも入っていたので、これを記録して、飛び飛びなNOであっても、かんばん枚数分だけ発行NOが記憶されたら、それ以降は弾かれるシステムをパソコンで作って組み込みインフレかんばん退治ができるようにしました。
さらに記憶を調べれば紛失も確実に把握できるようになったので実に基づく追加発行ができるようにもなりました。

1 件のコメント:

日々4S さんのコメント...

かんばんの紛失ということがあることに驚きました。
かんばんを簡単に追加発行することは良くないと考えています。

未然防止として、いろいろな努力があったのですね。