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2010年9月2日木曜日

最小二乗法をソロバンで解く

オイルショックの後、エネルギー費低減の活動を展開した。
改善報告を集計するだけでは不効率が管理できない
操業にたいする原単位が低減していることを評価しなければ成らない。
普通のものなら生産量あたりの使用量を管理すればよい。
ところがエネルギーはたとえば照明電力のように生産量に比例しない固定的な消費もある
しかも生産用電力と一緒に建屋単位でしかメーターがない。
固定量を含めた
y=ax+b
という基準式を原単位にして実績消費量を評価することになった。
過去の実績値から「最小二乗法」で計算することになった。
算式は
                   Σ(x×y)-(Σx×Σy)

a=──────────────────────
                   Σ(x×x)-((Σx)×(Σx))

          (Σ(x×x)+Σy)-(Σ(x×y)+Σx)
b=─────────────────────────
                    Σ(x×x)-(Σx)×(Σx)
今ならパソコンでエクセルに値をにゅうりょくしてやれば簡単に求められるが、当時は筆算で計算するか計算道具はソロバンが中心。
そこでソロバンで計算できる計算シートを考案して、パソコンが普及するまで使われました。

2 件のコメント:

日々4S さんのコメント...

qponさんのように省エネに取り組んだことがあります。でも、最小二乗法を使うなんて思いもよりませんでした。
電力会社の検針票を月単位で並べてみて、月単位でどうして差が出るのか探るという原始的なものです。
夏場、冬場の事務所のクーラー、増産期の機械負荷による増減ぐらいが思い当たるところで、対策はこまめな節電、漏れ電流の防止でした。
最小ニ乗法って誤差を解消するものって、習った気がするのですが、電力計算に使うなんて、ちょっと興味があります。

日々4S さんのコメント...

qponさん、
表のことで、ちょっと、質問があるのですが・・・。
おそらく、下段のAとBは回帰係数と定数項だと直感で思いました。

表のxとy、操業度と消費量は具体的にどのような数値を入れるのですか。
教えていただければと思います。