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2010年10月1日金曜日

風車型にデスク配置

トヨタの事務所は殆どが大部屋だ。部や課の境に壁はもちろん衝立も立てない。キャビネットや書棚などを並べて仕切るのも嫌われる。
そんな大部屋でも机の配置の形はいろいろあった。
最初の部署は、部課長が窓側から中を向き担当者が窓側を向き対面した教室タイプ、次に異動した部署は、上司を横に見る、列に連なった配列だった。
その次の部署は上司は横に見るのは同じだが担当同士が向かい合わせて机を寄せ合った配列だった。
それらの配列は、合理的な根拠にもとづくものとは思えなかった。
私が新任係長になったとき、自分の係りの机の配置を考えて風車型にしてみた。
4つの机の右上がすべてが中心にくるようにすると風車のように並ぶ。
皆が隣の人の横顔を見るように着席させるのだ。
執務中は目線が合うことがないので仕事に集中できるし、必要な時には横を向くだけで対話できる。
当時は電話機が数人に1台しかなかったが中心に置けば全員手が届く。
さらに発展させ、この4人を小グループにして、グループ間の改善提案の競争をさせた。
効果があったかどうか、比較対象がないので定かでないまま、事務所が手狭になってきたので通路面積の少ない対面型に戻さざるを得なかった。